ムーム（Mum）＠Hostess Club Weekender

バンドの現状を知らず、以前何度か観ていたイメージを以て臨んだ身としては、意外なライヴになった。

スタートは、オルヴァルだけが登場してibookでサンプリングを始め、続いてロングヘアの女性、ドラマー、女性、グンナル、と、ひとりずつ加わり、揃ったところでフル演奏に。ロングヘアの女性は一瞬クリスティンに見えてしまったが、この人は以前学業に専念するため脱退し、最近復帰したギーザだった。

バンドは8月に新譜をリリースするが、その曲をライヴで披露するのは今回が初、と言っていた。バンドを牽引するのは、ほとんどのMCを担ったグンナルと、ベースやプログラミングのオルヴァルだが、フロントに立たせているのは女性2人。曲毎に楽器をシャッフルするのもこのバンドのお家芸のひとつだが、5人編成というのはこのバンドにしては少なく、よって駆使する楽器も絞り込まれていた。

ギター、ベース、ドラムの生楽器が主体的になり、以前とは別のバンドになったよう。北欧独特の透明感溢れるイメージは薄く、通常フォーマットのロックバンドに接近しているように見えた。悪く言えば普通のバンドになってしまい、贔屓目に言えば新体制がまだ固まりきっていなくて試行中といったところだ。

注目はやはりギーザだ。以前の彼女は少女っぽさが漂っていた記憶があるが、今はすっかり大人っぽくなり、姉のクリスティンに似てきている（双子の姉妹だから当然か）。彼女がこのバンドでチェロを弾く姿をまた見られるとは思わず、なんだか感慨深かった。

ライヴはアンコールを含め90分近くのフルセットとなり、これにて初日終了。明日も参加するので、無理せず楽しみます。
　
　
セットリスト
Sveitin milli solkerfa
Slow Down
Map of the Piano
Toothwheels
Blow Your Nose
sometimes
Weeping Rock, Rock
Guilty Rocks
The Ballad of The Broken Records
Now There’s That Fear Again
candlestick
Green Grass Of Tunnel
Smell Memory
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The Island of Children’s Children