SIGHT特別号:NO NUKES
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最終更新日:2022/09/19
No Nukes 2012 YMO, クラフトワーク, 坂本龍一
7月第一週の週末に幕張メッセで行われたフェスティバル、No Nukes。ymoが2日とも出演したほか、主にパンク系の日本のアーティストがステージに立ち、そしてクラフトワーク参戦という衝撃もあった。ワタシも2日間参加したが、そのフェスを特集した雑誌「SIGHT」の特別号を読んだ。
ステージの写真を見ると、あの日あのとき自分もそこにいたのだという記憶が、まざまざとよみがえってくる。レポートは、自分がフルでは観なかったアーティストの様子を知ることができた。アジカン後藤やブラフマンTOSHI-Lowなどのインタビューもあり、彼らの真摯な姿勢が伺えた。
個人的に興味深かった記事は2つ。ひとつは、坂本龍一と渋谷陽一の対談。このフェスは坂本がオーガナイザーで、渋谷に手伝ってほしいと依頼してスタートしている。渋谷はライヴハウス規模と思っていたのが、坂本はもっと大きい規模を考えていて、渋谷はそれならYMOに2日とも出てほしいとリクエストした。各ア-ティストに出演依頼した際、断られまくって難航するのではと想定していたところ、大半のアーティストからは前向きな返事がもらえたとのこと。クラフトワークは、経費を少しでも削減しようと、全員がエコノミーに乗ってきた。『Radio Activity』の日本語詞やその映像については、坂本がサポートしたそうだ。
もうひとつは、当日会場ではアーティスト出演前に流れていた、原発に関わる専門家のコメントが、フルで収録されていたことだ。ワタシは現地からこのブログを書いていて、専門家のコメントも可能な限り添えていた。中には明らかな聞き違いもあって後日修正したが、原発に対する政府の対応、原発に変わりうる自然エネルギー、アメリカとの絡みなどを、今一度再確認できたのがありがたかった。
ACIDMAN大木のMCが、今でも耳に染みている。
「本当なら、こんなフェスない方がいい」
「ミュージシャンがきれいごとを言わなかったら、いったい誰が言うんだ」
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