スウェード(Suede)@Nano-Mugen Fes.2012
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最終更新日:2023/10/21
Nano-Mugen Fes.2012 Day2 スウェード, ブレット・アンダーソン
ワタシは97年、99年、2011年サマソニと過去3度スウェードを観ていて、ベストは初見の97年公演だった。入魂の一作『Coming Up』を引っ提げてのツアー、ブレット・アンダーソンはまるで鬼神のようだった。そして今夜のライヴは、その97年に匹敵する出来だった。鬼神が、帰ってきた!
SEがなぜかブラック・サバス『Paranoid』で、続いてシンフォニーが鳴り響き、10分近くひっぱられてやっとメンバー登場。『Introducing The Band』から『Trash』『Firmstar』という流れは今や必殺だが、それに加えてブレットのテンションが尋常ではなかった。客のリアクションも思った以上によかったとはいえ、やはり大半はこの後のトリのアジカンを目当てにしていたはずだ。そのオーディエンスを、スウェードは飲み込んでしまった。バンド5人の一体感は鉄壁で、緊張感を漂わせつつ若干の余裕を持つ、理想に近い演奏状態。そこへ、ブレットのパフォーマーとしての表現力が上乗せされた。
不動のラストナンバーと思われていた『Saturday Night』がまさかの中盤披露となり、このライヴどう進む、どう終わらせるという緊張感を、勝手に抱いてしまった。そんな中、1曲アコースティックでクールダウンさせたかと思うと、終盤は『So Young』からキラーチューン『New Generation』を経て、ラストは『The Beautiful Ones』。ブレットはステージを降りてフロアに詰め寄り、そこで最後の熱唱をした。ロイヤルアルバートホールのDVDや去年のサマソニでも観た光景だが、ここナノムゲンではブレットはここまでは自重気味だった。それが押さえきれなくなったのか、最後はついにフロアに突入していた。
去年のマニックスをしのぐ出来で、再結成以降バンドの調子は上向く一方なのではないか。新作制作との話もあるが、このバンドの充実ぶりからすると、ほんとうに新作がリリースされるかもしれない。バンドのこれからを期待するには充分すぎるライヴだった。
さて、ワタシのナノムゲンはココで終了。参加された皆さん、おつかれさまでした。
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