ピーター・フック＆ザ・ライト（Peter Hook And The Light）『Closer』セット＠ハシエンダ2012

今夜は『Closer』全曲ライヴだが、まずはキーボードとドラムの2人だけでスタート。『Atrocity Exhibition』のあの独特のドラムビート再現に、早速唸らされる。続く『Isolation』で、早くも場内のテンションはMAXになった。

昨日は袖に隠れるようだったキーボードの人は、今回はちゃんとステージ上に。『Unknown Pleasures』よりも『Closer』の方がキーボードの比重が少し大きくなっている気がしていて、この人の役割は重要だ。ベーシストは、3本のベースを使い分けていた。フッキーはかなり低い位置で弾くが、この人も負けず劣らず低い位置で弾いていた。

ギターの人は、かなり使い込んでいてボディーのあちこちがはげているギター1本だけで硬質のリフを発していた。『Atrocity Exhibition』のときは、なんと瓶を使って弦を押さえていた。ドラマーは、時に腕をクロスさせ、時にシンセドラムもこなし、フッキーとのアイコンタクトで随時リズムを変えていた。

さてフッキーだが、曲の違いももちろんあるが、昨日はかなり頻繁にステージを動き回ってはソロを弾いていたが、今回はほぼステージ中央に陣取ることが多かった。曲が終わる毎に礼をしていたのは、昨日と同じだ。『Closer』のラスト『Decades』では、ピアニカを吹いていた。

全曲演奏終了後は、昨日と同様アルバム未収録曲になるのだが、今回は『Warsaw』を経て『Transmission』『Love Will Tear Us Apart』となり、最後にフッキーはステージを降りてフロア最前を目の前にしてソロを弾き、ここで終了。着ていたTシャツを脱いで、フロアに投げ入れた。

これで終わりかとも思われたが、すぐさまアンコールへ。そして、フッキーがシャーラタンズのティム・バージェスを呼んだ。マイクスタンドが2本用意されていたのは、このためだったのだ！実は、ティムはライヴ中盤からフロアの関係者エリアでライヴを観ていた。それと、このバンドに飛び入りできるとすれば、ティムくらいだろうとも思っていた。

そして、ティムがリードヴォーカルをとる形で『Ceremony』へ。ティムは思いっきりカンペを見ながら歌っていたが（笑）、要所でフッキーとのツインになり、最後にまたもフッキーはステージを降りてベースを弾き、これで全てが終わった。フッキー、着替えたばかりのTシャツを脱いで、またフロアに投げ入れた。

これで、ハシエンダフェス2日間も無事終了。ワタシは昨日今日と大磯プリンスホテルに宿泊し、明日帰ります。参加された皆さん、おつかれさまでした。