ザ・バンド（The Band）のレヴォン・ヘルムさん（Levon Helm）死去

ザ・バンドのドラマーにしてヴォーカリストでもあった、レヴォン・ヘルムさんが亡くなられた。死因は喉頭がんで、71歳だった。

ホークスとしてボブ・ディランのバックを務めた後に、ザ・バンドとしてデビュー。その後もディランとの関係を保ちつつ、60年代から70年代にかけてザ・バンドは活動。映画として記録に残した解散ライヴ『ラストワルツ』には、ディランやエリック・クラプトン、ニール・ヤングなど豪華ゲストが集い、ひとつの時代が終わったことを感じさせた。その後、ロビー・ロバートソン抜きで再結成している。

残念ながら、ワタシにとってのザ・バンドおよびヘルムさんは、CDや映像、そして活字を介することでのコンタクトにとどまり、ナマのライヴを体感することはできなかった。94年に再結成ザ・バンドで来日していた気がするが、当時のワタシには敷居が高く、スルーしていた。その代わりと言ってはナンだが、たびたびリリースされる高額のボックスセットは何の躊躇もなく購入し、聴き浸った。

ヘルムさんの深みと味わいのあるヴォーカルは、もう聴くことができない。慎んで、ご冥福をお祈りいたします。