ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ(Noel Gallagher’s High Flying Birds)@Tokyo Dome City Hall
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最終更新日:2022/12/04
Noel Gallagher オアシス, ノエル・ギャラガー
もちろんいいライヴではあったが、いろいろと想いをめぐらせる興味深いライヴにもなった。
バンドメンバーは4人。ステージ中央のノエルをはさむように、向かって左にベース(ズートンズのラッセル・プリチャード)、右にギター、その右にキーボード、ノエルとギターの間の奥にドラマーという配置。セットリストは昨夜と全く同じで、オアシスの『(It's Good)To Be Free』『Mucky Fingers』でスタートし、そしてソロへとシフトする。
ノエルはほぼ1曲毎にギターを交換。しかし、ソロ曲にはほとんどギターソロがないことから淡々と弾いている。原曲ではストリングスやホーンセクションを導入しているが、ココではキーボードで代用していた。ソロ曲はCDで聴くと地味だが、この場ではいい意味で荒っぽく、きっちりライヴ映えさせている。新曲『Freaky Teeth』は、結構アッパーなロックナンバーだった。
中盤はギターとベースが掃け、3人編成でのアコースティック。『Wonderwall』はイントロのリフを長めに取り、そして歌い回しは原曲とかなり異なる。続く『Supersonic』はイントロがなくいきなり歌い出していた。フルバンドに戻り再びソロの曲を主体に演奏するが、『Talk Tonight』や『Half The World Way』といったオアシスナンバーもちょいちょい入れてくる。おとなしめの原曲より、幾分躍動感のあるアレンジになっていた。
『(Stranded On)The Wrong Beach』で本編を締め、いよいよアンコール。3人編成での『Whatever』だ。この曲が日本で人気を博していることをメディアや関係者がさんざんノエルに吹聴した、と推測したくなるが(笑)、もちろん大歓迎だ。
続いては『Little By Little』『The Importance Of Being Idle』(誰か「水戸黄門」にそっくりだとノエルに教えてやれ)ときて、オーラスは『Don't Look Back In Anger』。サビはオーディエンスの大合唱が担ってノエルはギターに徹し、そしてお馴染みのギターソロも唸った。このキャパシティでこの曲が聴けたのは、すごいことなのかもしれない。
冒頭に「いろいろと想いをめぐらせる」と書いたのは、オアシスとノエル、ビーディ・アイとノエル、リアムとノエル、イアン・ブラウン&ジョン・スクワイアとリアム&ノエル、という対比が次々に浮かんできたからだ。この辺りは、別の機会にでも。
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