エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッド、ジョイント来日公演スタート
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最終更新日:2023/04/09
Blind Faith エリック・クラプトン, ジェフ・ベック, ジミー・ペイジ, スティーヴ・ウィンウッド, ベック, ロバート・プラント
エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドのジョイントでの来日公演が、17日の北海道公演からスタートしいている。ワタシは、19日の横浜公演に行く予定だ。
21世紀に入ってからのクラプトンは、さすがにスローダウンした感がある。これは本人も「残された時間はボーナスのようなもの」と公言している通りで、新たに曲を作るよりも、偉大なる先人へのリスペクトとその音楽の次世代への伝承、若き才能の後押し、そして共に同じ時代を生きた戦友たちとの邂逅、といったところにベクトルが向いている。
コレはコレで、ワタシはアリだと思っている。ロバート・ジョンソンやB.B.キングをいきなり聴くのは取っ付きにくいが、クラプトンというバーターがいることで幾分か親しみやすくなる。クリーム再結成は、中弛みのないステージだった。クロスロード・ギターフェスでは世代を問わず多くのアーティストと共演し、そこから派生したのがジェフ・ベックとの共演だった。2人名義での世界初の公演は、日本で行われた。
今回のスティーヴとの共演も、クロスロード・ギターフェスがきっかけになっている。2人は1969年にブラインド・フェイスとして活動。短命ではあったが、インパクトはあった。思えば、クリームにせよブルース・ブレイカーズにせよヤードバーズにせよ、ヴォーカルはさておいて演奏面が際立っていた。そこへきて、スティーヴの白人ソウルのような伸びがあって圧倒的なヴォーカルは、クラプトンを大きく刺激したはずだ。
ジミー・ペイジにロバート・プラントがいたように、ジェフ・ベックにロッド・スチュワートがいたように、クラプトンにはスティーヴがいた。歳こそ取ってしまったが、この組み合わせを観られる機会ができたというのは、やはりありがたい。セットリストも、ツアーまるまる固定ではないようなので、どうなるか楽しみだ。
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懐メロ感漂うライヴになるのではという予測もしていたのだが、予想以上に素晴らしいライヴだった。