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イーグルス(Eagles)東京公演雑感

公開日: : 最終更新日:2024/01/02 Eagles , ,

イーグルス(Eagles)@東京ドーム

ワタシがを観るのは、95年の2回と2004年に続き、4回目になる。それまでは、どうしてもを中心に観てしまっていたが、今回はまた違った視点で臨むことができた。サポートはみな凄腕で、特にギターのスチュワート・スミスはキーマンだった。『Hotel California』ではダブルネックをこなし、ほか多くの曲でメロディーの軸を担った。それはまた、ドン・フェルダーの不在を痛感させた。

ドン・ヘンリーとティモシー・B・シュミットは、共に前半は声の調子が今ひとつに見え、かすれた声を味と解釈するのも厳しい状態だった。ただ、第二部以降はさすがに持ち直し、健在ぶりを見せつけた。グレン・フライは、6年前も今回も、バンドのまとめ役のような立ち位置をこなした。この人の風貌だけは、前回とあまり変わっていないように思えた。

今回最も気を吐いたのは、ジョー・ウォルシュだったと思う。ワタシにとっては、初めて観た95年公演での頭に風船をつけて小躍りしながら歌っているイメージがあまりにも強烈で、陽気なおじさんという目で長いこと見ていた。がしかし、『Hotel California』でスチュワートのダブルネックに重ねるリフも、『Life Is In The First Lane』でのイントロも、この人によるものだった。

最も多くのギターソロを弾いたのはスチュワートだが、メンバー中ではジョーが目一杯ギターを弾いた。ソングライターとしての才能やシンガーとしての表現力は、どうしてもグレンとドンの二枚看板が突出している。がしかし、飛車角のような存在として、この人も今や重要な要素を担っていることが、今更だがわかった気がした。

新譜は70年代の作品にも劣らない出来で、今後ともクリエイティヴな活動はできそうな気がする。ではあるが、メンバーの年齢的に世界規模のツアーを行えるかは微妙だ。もし次の世界ツアーがあるとしたら、『Hotel California』全曲再現とベストヒットの2部構成、なんてのをやってほしいな。

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