ミック・カーンさん（Mick Karn）死去

元ジャパンのベーシスト、ミック・カーンさんが4日がんで亡くなった。まだ52歳の若さだった。カーンさんは、去年6月に自分ががんであることを公表していて、ワタシは坂本龍一のツイッターでそれを知っていた。闘病生活だと思われていたが、ついに帰らぬ人となってしまった。

ジャパンは、70年代後半のニューウェーヴ期に登場。実はイギリス人だ。メンバーのほとんどがルックスがよく、またバンド名もあってか日本でアイドル的な人気が爆発。がしかし、後期は音楽的な完成度が高くなり、ピークに達したと思われたときに解散。メンバーは、それぞれソロ活動を続けていて、時に共演もしている。

ワタシは、世代的なこともあってかジャパンのライヴを観ることはできなかったが、フロントマンだったデヴィッド・シルヴィアンのライヴは何度か観ていて、そしてカーンさんのライヴも2回ほど観ることができた。1回目は、93年12月のOn Air West。2回目は、97年8月の赤坂Blitzで、コレはルナシーのSUGIZOがプロデュースしたイベントだった。実は、どちらも、デヴィッド・シルヴィアンを除く元ジャパンのメンバーがバックを務めていた。

この人のベースはフレットレスで、通常のベースと異なる独特のリズムを刻んでいた。また、坂本龍一や屋敷豪太など、日本人メンバーとの親交も深い人だった。デヴィッド・シルヴィアンも、ツイッターにてカーンさんの死を悼むコメントを出していた。

せめて、亡くなる前にジャパンが再結成できていれば・・・と思うのは、ワタシだけだろうか。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。