オープニングアクトについて
先日の竹内まりやのライヴには、それぞれオープニングアクトがあった。ワタシが行った3日は「BOX」、4日はセンチメンタル・シティ・ロマンスだった。3日に関して言えば、彼らのライヴはほぼ定刻に始まり、約30分演奏。このあと約20分のセットチェンジを経て、竹内まりやのライヴとなった。
オープニングアクトあるなしについては、人それぞれ意見があるだろう。メインのアーティストとの組み合わせが絶妙だったり、名前も実績もないながらも、好パフォーマンスだった場合には、得した気分になる。その一方、組み合わせが微妙だったり、音や演奏やアーティストのキャラクターがピンと来なかったりすると、その時間は退屈なものになってしまう。
また、公演によってはチケット発売時にはメインのアーティストのみが告知されていて、公演直前になって急遽オープニングアクトが突っ込まれる場合もあって、思い描いていた予定が変わってしまうこともある。洋楽アーティストの前売りの売れ行きが芳しくなく、チケットをさばくために日本のアーティストをオープニングアクトに入れるのは、よくあることだ。このやり方には、あまり感心しない。必然的に、目当てのアーティストの開演時間と終演時間は後ろにずれる。
さて話を戻して竹内まりやだが、「BOX」にせよセンチメンタル・シティ・ロマンスにせよ、公演発表と同時にアナウンスされていた。センチメンタル~については、まりや若しくは達郎人脈と想像できたし、「BOX」についても、事前の下調べはしなかったものの、恐らくなにがしかのつながりがあるものと予測していた。公演当日、フロントマンが杉真理、キーボードが松尾清憲であることを知った。
スタイルはビートルズまるだしで、こういう機会だからこそ観るが、自分で直接おカネと時間をかけることは、今後もないだろうと思った。ただ、杉とまりやが慶応大学のサークルの先輩後輩であったことや、杉がまりやにアーティストとしてデビューすることを繰り返し勧めていたという話が聞けたのは、ワタシにとっては貴重だった。本編のまりやの方でも、『ウイスキーがお好きでしょ』は杉が書いた曲だとまりやが言っていて、2人は、素敵なコール&レスポンスをしていたと思う。
セットチェンジに20分かかるという場内アナウンスがされたとき、客席からは「えーーっ」という声が漏れた。20分は想定よりも短く、ワタシは30分はかかるものと覚悟していた。それぞれのバンドで使う楽器は異なるし、ステージセットもそれなりのものが構築されるだろうし、時間を要するのはちょっと考えればわかることだ。
オープニングアクトやセットチェンジが煩わしい場合は、物理的にその場にいないのが最適だと思う。2年前のレディオヘッド来日公演に、ワタシは計3度足を運んだ。全公演にモードセレクターというデジタル系ユニットがオープニングアクトにブッキングされていて、1回目のときは観たが、残り2回はスルーし、セットチェンジの時間帯に会場入りした。たとえば今回でも、オープニングアクトの演奏時間が終わる頃を見計らって会場入りするとか、演奏中にロビーに出ているとかすれば、問題はなかったはずだ。
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