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竹内まりや@日本武道館

公開日: : 最終更新日:2023/04/08 竹内まりや ,

竹内まりや@日本武道館

オープニングアクト「Box」の演奏中に会場到着。ファンをもろだししたサウンドで、当人たちも自認。竹内まりや若しくは人脈が絡んでいるのだろうと思っていたが、フロントマンは杉真理だった。竹内まりやとは、大学のサークル仲間だったそうだ。

Box終了から約20分のセットチェンジを経て、いよいよ場内暗転。やや過剰なナレーションの間にバンドメンバーがスタンバイし、イントロが始まる。そしてついに、竹内まりや登場。『マイ・スイート・ホーム』『マージービートで歌わせて』で、自らギターを弾きながら歌っていた。

竹内まりやは、白いロングドレスに黒のブーツといういでたち。彼女の向かって左後方にはニット帽を被った山下達郎が陣取り、佐橋佳幸や難波弘之など、山下達郎のツアーメンバーが彼女を支えている。ギターは佐橋と達郎の2人だったが、達郎はリズムに徹し、ソロの大半は佐橋が担っていた。

やがてギターを手放し、歌に徹するまりや。MCも豊富で、適度に客をいじり、メンバーをいじり、スポンサーの名前も出し(これがさらりと言えてしまうのがすごい)、と、達郎に劣らないかなりのMC巧者だった。メンバー紹介もきっちりと行い、去年の達郎のときには聞かなかった、その人のエピソードも披露。

MCでは、自らのアーティスト活動を振り返り、総括するような話をしてくれて、そして話題にリンクした曲の演奏に入る。子育てに入ったばかりの頃に、なぜか他のシンガーへの曲提供依頼をたくさん受けた・・・と言って始めたのは、『元気を出して』だった。ベスト盤でも、ベスト2の人気曲だそうだ。

中盤は達郎と佐橋だけのシンプルな編成での演奏があったり、CMに使われた『ウイスキーがお好きでしょ』をジャジーなアレンジで披露し、と、聴かせモードに。終盤はアッパーモードに切り替えて、『人生の扉』で本編を締めた。

アンコールは、まさかの『不思議なピーチパイ』から、メドレーで『September』へ。メンバー全員で手をつないで挨拶した後、まりやだけがひとりステージに残り、ピアノ弾き語りを。朝ドラ「だんだん」の主題歌とナレーションを担当したそうで(全く観てないんだな/汗)、ペンネームで提供していた劇中歌を切々と歌った。

2階最上列通路の立見席ではあったが、その場にいられたことが嬉しくてたまらない。ポップにして普遍的な曲が次から次へと繰り出される、まさに玉手箱状態。声も見た目もイメージのままだったのには驚かされたし、彼女本人も素敵に年を重ねているのが感じられた。達郎にも言えることだが、人前に出てやる以上は、最高のモノを提供するという高いプロ意識が伝わってきた。

場内にカメラも入っていたが、DVDがリリースされるのかな。それとも、メディア用かな。

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