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グリーン・デイ(Green Day)ライヴ雑感

グリーン・デイ(Green Day)@さいたまスーパーアリーナ

昨夜ののライヴ、生涯ベストライヴに入り損ねたとは書いたものの、圧巻のライヴだったことに変わりはない。90年代組アーティストとしては、頭ひとつ抜け出したのではと思わされる。

英語圏の国でのライヴでなら、大熱狂やクライマックスの連続といったライヴは起こりえることだろう。しかし、日本で、アリーナ以上の会場で、1万以上の客を迎えて、となると、それができるアーティストというのはおのずと絞られてくる。

ロックの巨大化やシステム化が進む中、90年代のアーティストはDIY精神を掲げ、よりオーディエンスに寄った姿勢で臨むようになったと思う。そして90年代以降はオルタナティヴの時代となり、が最後のメジャーバンドになったと思っている。

グリーン・デイは、オルタナティヴでありながらメインストリームになった。パンクの出自でありながら化し、王道バンドになった。

ほんとうは、・アゲインスト・ザ・マシーンやスマッシング・パンプキンズに、この領域に到達してほしかった。しかし、レイジは解散。も一時は解散し、復活こそしたもののビリーのプロジェクトのようになってしまい、正直微妙だ。パール・ジャムは、恐らく英米ではメガバンドたりえているだろうが、ここ日本ではどうか(そもそも来日が少ないというのもあるが)。は、音楽的にはラディカルで個人的にもとても好きなのだが、残念ながら日本ではさいたま規模の集客力はない。そしてなにより、去年を以て活動を休止してしまった。

U2が『The Joshua Tree』をリリースしたとき、そこに道はできた。先達はU2の存在を意識し、後輩はU2が作った道を歩いた。グリーン・デイは、『American Idiot』と『21st Century Breakdown』の2作によって道を作った。今後、先達はグリーン・デイを無視できなくなり、後輩はグリーン・デイが作った轍を歩むはずだ。

グリーン・デイが90年代発の王道バンドなら、その対極にいるイノヴェーターがだと思う。

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