グリーン・デイ（Green Day）、『21st Century Breakdown』を引っ提げて来日公演

グリーン・デイの来日公演が、今夜の大阪を皮切りにスタートする。ワタシは、23日のさいたま公演に行く予定である。

前作『American Idiot』は、大作かつロックオペラ風のドラマティックな作風で、かつそれまでのパンクアティテュードを保っている傑作だった。この作品によって、バンドは次のステージに行った。そして去年リリースされた新譜『21st Century Breakdown』だが、前作同様ロックオペラ路線を行き、更なる大作に仕上がっている。クイーンを思わせるようなフレーズがちらちら見られ、これをよしとするか悪しとするかは聴き手次第かもしれない。ワタシは、この新譜を聴き出したのがつい最近ということもあり、どちらがと言われれば今のところは『American Idiot』を挙げてしまう。

昨年はフェスへの出演はせず、自分たちのツアーに専念してきたとのこと。去年のサマソニのヘッドライナーにとオファーをしていたらしいが、バンド側が断ったそうだ（今年エントリーされてくる可能性があると思っている）。ワタシは過去に3度ライヴを観ていて、初回が98年の『NImrod』時のツアー、2回目は2000年の第1回サマソニ、3回目が『American Idiot』ツアーの幕張だ。悪ガキ風の佇まいでありながら、98年の時点で既に大物の風格があった。それから10年以上が経過したが、このバンドの軸は少しもブレていないように見える。一時期は変名バンドでの活動もあって、そのときは行き詰ったのかなと思ったが、現在の彼らは、ローリング・ストーンズやu2といった偉大な先達の系譜をたどることと向き合う覚悟ができていると思う。

グリーン・デイのらいヴはそのほとんどがオールスタンディングだが、今回のさいたまスーパーアリーナはアリーナフロアこそスタンディングだが、スタンドは座席である（ワタシはスタンド席）。これがライヴにどう影響するかというのが少し不安だが、それほど心配することはないと思う。また、このバンドのライヴはいつも荷物チェックがシビアなので、事前に整理しておきたい。