ガンダム宇宙世紀大全

7月の最後の週に、NHK-BS2にてガンダムの特番を5夜連続合計20時間に渡って放送していた。

『ファースト』『MS08』『0083』『Z』『ZZ』『逆襲のシャア』等を、物語の中の時系列順に紹介。『ファースト』と『ZZ』はテレビシリーズのうち何話かを抜粋。『Z』は劇場3部作を放送していた。『MS08』は今回初めて観たが、これは劇場版だったのかそれともOVAだったのか。『0083』は以前ビデオで観たことがあったのだが、これは再編集されたバージョンのようだった。

こうした作品の合間に、ミニコーナーもあった。芸人の土田晃之が司会を務め、数人のコメンテーターと小説ガンダムを紹介したり、監督である富野由悠季が以前NHKの番組に出演したときの映像を流したり、来年公開されるというガンダム最新作の取材もあったりした。NHKには『そのとき歴史が動いた』という番組があるのだが、それをもじって「宇宙世紀の歴史が動いた」というミニコーナーもあって、NHKのアナウンサーがナビゲートし、氷川竜介が解説を加える形で「一年戦争」「グリプス戦役」などについて検証する体をとっていた。

『Z』劇場版は以前観ているので、まる飛ばしさせてもらった。『ZZ』はテレビシリーズを観た記憶はあるが、もう20年以上前なので今回改めて観て、結構新鮮だった。『MS08』はなんだかラブコメのようで、後付け感が出すぎていた。『0083』も後付け感は否めなかったが、終盤がティターンズの出現につながっていくという持って行き方で価値は見出せた。

今や、ガンダムには映像や小説だけでなく、マンガ版やゲーム版も存在するそうだ。これらの中でもしまだ描かれていないのであれば、「キャスバルがシャアになるまで」を映像化してほしいと思っている。セイラやザビ家の面々、ランバ・ラルも登場させられるしね。幼少時のキャスバルから始まり、一週間戦争の辺りまでを描いたらいいと思う（後に『THE ORIGIN』として実現）。