オアシス(Oasis)、7回目の単独来日
ベック来日とかぶるように、オアシスが来日中である。公演は29日までになっていて、ワタシは28日に幕張メッセまで行く予定である。
今回のツアーは、昨年秋にリリースされた新作『Dig Out Your Sou;』にリンクする。まず大きな動きとしては、前回ツアー時のドラマーを務めたザック・スターキーがバンドを離れたこと。もともとフーのツアードラマーをはじめあちこち引く手あまたで、オアシスに100パーセント専念しろという方が難しく、こういうことになったのはある意味時間の問題だったかもしれない。
そして、新作の作風にも大きな変化が見られる。これまでサウンドの軸になっていたはずのノエルのギターのリフが影を潜め、キーボード主体のサイケデリックな仕上がりになっている(CDジャケットも、サイケを連想させる)。ファーストシングル『The Shock Of The Lightning』を始め合唱できるわかりやすいメロディやフレーズも少なくなっている。正直に言って、聴いた当初はかなり面食らった。がしかし、何度も繰り返し聴くうちにだんだん慣れてきて、これが今のオアシスなんだろうなと思うようになった。ただライヴでは、ギターを主体にしたアレンジになっているそうだ。
ここ数年のオアシスを見ていると、ある意味ストーンズ化しているのだと感じている。ノエルはバンドを解散ではなく延命させる方に気があるようだし、その中で如何にメンバーを維持し音楽性を確保するのか、というスタンスのように思える。ストーンズだって、名盤とされる作品があればそうでもない作品もあり、数としてはむしろ後者の方が多いはず。いくら新作を出しても、結局『Rock N' Roll Star』や『Don't Look Back In Anger』を求められる宿命をオアシスは背負ってしまっているし、バンドもそれに向き合うことを選んだのだと思う。
ここ何回かの来日公演では、東京会場は代々木競技場になることが多かった。今回はメッセのオールスタンディングである。先の札幌公演からは、『Whatever』がセットリストに加わったとも聞いている(ちょうどCMでも流れてるし)。
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