*

ビートルズ研究所

公開日: : 最終更新日:2020/09/22 The Beatles ,

The Beatles『Abbey Road』

BSイレブンというBS放送局にて放送された、の特番を観た。

DJのロバート・ハリスが聞き役となり、世界でも数少ないビートルズ鑑定士と認められている本多康宏氏がビートルズにまつわるさまざまなエピソードやコレクターズアイテムなどを紹介。また、本多氏だけでなくビートルズに魅せられたカメラマンや音楽雑誌の編集長なども登場、更には、カヴァーバンドでを引き受けている人がスタジオでひとり弾き語りでビートルズの曲を披露していた。

ビートルズのサインも、いろいろとメンバー事情があり、また年代によって書き方が変わってきていることが指摘された。まず最初にジョンもしくはポールが色紙の中心部に書き、リンゴとジョージは余ったスペースにそれとなく書いていた。ジョージは初期の頃はさらさらっと書いていたが、後期になると自分でも名曲を書くようになり自信を得たのか、力強い堂々としたタッチになっていた。サインには代筆つまりニセモノもあり、近年はマニアが自分で書いたニセモノをオークションにかけているそうで、本多氏をはじめとする鑑定家は、それを見つけて不正を防ぐこともしているそうだ。

『Abbey Road』の裏ジャケットも、リリースされた版により、印刷が異なっていることが指摘された。しかも、そのことがわかったのは90年代になってからだという。また66年の来日時、JALの航空機で羽田空港に降り立ち、タラップから姿を見せた4人がJALの名前が入ったハッピを着ているのは有名な話だが、実は機内では別のハッピを着ていたそうだ。マネージメントを通すと法外なインセンティブを取られるので、機内でスタッフがそれとなくジョンにハッピを勧め、ジョンがそれにのって他の3人も倣ったとされている。

スタジオで弾き語りをしていたのは馬淵ヒデマサというジシャン。六本木にあるキャヴァーンクラブでビートルズのカヴァーバンドとしての演奏を何年も務めた人だそうで(ジョン役。顔もどことなく似ている)、現在はソロとして活動しているとのこと。この人は20代後半だが、他のメンバーとは年が20くらい離れていて、また客でも中年男性に人気があったそうだ。ジョンは少年期に母親からバンジョーを教わっていて、それがその後のギタープレイにも表れているとのことだ。

トータルでかなりマニア度の高い番組で、しかも2時間45分にも渡っていた。こりゃ地上波じゃなくて、BSだよなあ。

関連記事

ビートルズ・スペシャル・ナイト

ビートルズが来日したのが1966年の6月末。それから40年ということで、テレビでいろいろと特

記事を読む

ビートルズ展「Ladies and Gentlemen…The Beatles!」

ビートルズ展「Ladies and Gentlemen…The Beatles!」に行ってきた

「ロックの殿堂ジャパンミュージアム」に行った際、隣接するビートルズ展も覗いていた。入場時に1

記事を読む

ザ・ビートルズ『1(デラックス・エディション)』

2000年にリリースされたビートルズのベストアルバム『1』が、2015年にDVD付で再発。い

記事を読む

ザ・ビートルズ(The Beatles)「フロム・リバプール・トゥ・サンフランシスコ」

イギリスのテレビ局が制作した、ビートルズのドキュメンタリー映像を観た。タイトルはメンバー4人

記事を読む

ザ・ビートルズ(The Beatles)「ファースト U.S.ヴィジット」

1964年2月、ビートルズがアメリカに進出。その模様を収めた映像を観た。 ビートルズの

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑