スピッツの横浜公演へ
洋楽アーティストのライヴのチケットは概ね取れるが、日本人アーティストについてはそうもいかない場合がある。椎名林檎/東京事変についてはファンクラブの先行を利用することでなんとか確保しているが、これも可能性が高いだけで絶対ではない。
昨年末、スピッツのツアーのチケット一般発売にトライし、奇跡的に横浜公演を取ることができた。実は、今までにも何度かトライしていたのだが、ことごとく敗れ去っていたのだ。スピッツのためだけにロック・イン・ジャパン・フェスに行くことを考えたときもあったのだが、このときもチケットは取れなかった。
スピッツこそは、亡くなった人や解散したバンドを除けば、ワタシにとってどうしてもライヴを観たい「最後の」アーティストだった。洋楽ではザ・フーとR.E.M.がそうだったが、前者は2004年のロック・オデッセイで、後者は2005年の武道館公演で、観ることができた。日本人アーティストでは、トライセラトップスとMy Little Loverとスピッツがそうだったのだが、トライセラは2005年に、マイラバは去年に、それぞれ観に行っていた。
スピッツとの出会いは、10年以上前にさかのぼる。『涙がキラリ』『ロビンソンが』が立て続けにヒットし、バンドがメジャーブレイクを果たした頃だった。当時のワタシは今以上に洋楽どっぷりだったにもかかわらず、『ロビンソン』は衝撃的だった。『ハチミツ』を発売とほぼ同時に買ったのが、昨日のことのようだ。
ワタシが思うスピッツの魅力は、メロディーがしっかりしていて、懐かしさと普遍性の両極端な世界観を表現していることだ。これは、ボブ・ディランの手法と同じだと思っている。近年は夏場になると日本各地でフェスが開催され、各アーティストが熱演している。日本のアーティストの表現力が成熟したことの証だと思っているが、スピッツはそうしたアーティストのはしりだと思っている。
というわけで、明日神奈川県民ホールに行ってきます。
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