*

「LIFE –fluid,invisible,inaudible…」に行ってきた

公開日: : 最終更新日:2022/09/11 坂本龍一 ,

坂本龍一『LIFE IN PROGRESS』

「LIFE –fluid,invisible,inaudible…」というアート展を観に行ってきた。会場は、初台の東京オペラシティ4Fにある、NTTインターコミュニケーションセンターギャラリー。そもそもこのアート展は今年3月に山口にある山口情報芸術センターで行われていて、それが東京でも観られるようになったのだ。そしてその内容だが、と映像作家の高谷史郎のコラボレートによるインスタレーションだ。

暗い空間に通されると、9個の水槽が天井から吊るされている。その水槽の上からプロジェクターで映像が流されていて、真横からもライトが照らされている。水槽の中では人工的な煙が立ち込めている。この水槽を真下から見ると、さまざまな映像が流れているのがわかるのだ。数字の羅列から無数の線などの抽象映像が中心で、やがて世界地図や戦争の様子といったフィルムがかぶせられる。場内には、映像にリンクするように音楽が流れていて、この音楽はもちろん坂本が担当。映像が一周するまでに、1時間近くかかったと思う。

この空間に通されるとき、係の人に「どのような姿勢でご覧になられても結構です」と言われ、何のことかと思ったのだが、入ってみてそれがわかった。この水槽の映像を観るベストポジションは真下からで、それをある程度の時間見続けようとしたら、寝そべって見るのが一番だったからだ。

ギャラリー内には他にも常設の展示があったので、併せて堪能。お台場にあるメディアージュのようなゲームがいくつかあった。またパソコンのコーナーでは、以前にこのギャラリーで開催されたアートやライヴの模様を楽しむことができて、2005年に坂本が小山田圭吾やスティーヴ・ジャンセンらと一緒にiBookで行ったライヴをストリーミングで少しだけ観た。

「LIFE –fluid,invisible,inaudible…」は、11月4日まで行われています。WEEKLYぴあを持参すると、100円割引してくれます。

NTTインターコミュニケーションセンターギャラリーのHP

関連記事

坂本龍一|設置音楽展

坂本龍一|設置音楽展に行ってきた

新譜『async』リリースに伴う坂本龍一の展示が、4月から開催されていた。今までそれに気づか

記事を読む

坂本龍一さん死去

坂本龍一さんが3月28日に亡くなられた。71歳だった。2020年に直腸がんが見つかり、闘病の

記事を読む

Ryuichi Sakamoto CODA

坂本龍一のドキュメンタリー映画を観た。 311の東日本大震災の現地を訪れる場面から始ま

記事を読む

レコードコレクターズ、坂本龍一特集号

  昨年3月28日に亡くなった、坂本龍一。以降、追悼特集が各誌で組まれてきたが、月刊の音楽誌『

記事を読む

坂本龍一@東京国際フォーラム ホールC

坂本龍一@東京国際フォーラム ホールC

前半は坂本によるピアノソロで、最新作『OutOfNoise』からの曲などを淡々と演奏。ステー

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑