HONZIさん死去
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最終更新日:2023/10/12
早川義夫
バイオリニストのHONZIさんこと本地陽子さんが亡くなった。乳がんを患い入院されていたとのことだった。
HONZIさんは、UAやフィッシュマンズなどのバンドメンバーとして参加し、自身でもソロアルバムをリリースしツアーも行っていた。バイオリンだけでなくアコーデイオンもこなし、発する音にはたくましさと力強さがあって、聴いていて安心できる音だった。彼女を起用してきたアーティストも、きっと同じかあるいはそれ以上の思いだったに違いない。
たった一度だけではあるが、ワタシはHONZIさんをナマで観たことがある。2002年に、早川義夫が母校である和光大学の学園祭に出演するというのを知って駆け付け、学生に混じってライヴを観た。バンドはキーボードとヴォーカルの早川、ギターの佐久間正英(この人も和光大学出身)、そしてバイオリン/アコーディオンのHONZIさんだった。
HONZIさんは淡々と自身のパートをこなし、コーラスまでやっていた。よくよく考えれば、表現者として大きな存在感を誇る早川、数々のヒットを飛ばしている名プロデューサーの佐久間、と、この2人と一緒にステージに立つこと自体スゴいことのはずだが、HONZIさんはひるむことも臆することもなく、受けて立っていた。謹んで、ご冥福をお祈りします。
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