ベック(Beck)@Liquidroom
ベックの来日公演初演を観るべく、リキッドルームまで行ってきた。
なんと開場の2時間前に着いてしまい、まだ物販も始まっていない状態。こりゃ時間を潰すのが大変だなと思ったのだが、ふとあることに気が付いた。ベックご一行も、まだ会場入りしていないのだ。というわけで入り口前に戻ると、ご一行の到着を待ち構えるスタッフが数人、それに客と思しき人たちが数人いた。待つこと10分弱。ワゴン車が入って来て、何人かがクルマから出てくる中、ついにベックがその姿を見せた。デジカメを手にしていて、パシャパシャ写真を撮っていた。
ベックはすらっとした細身で、背もそれほど高くない。サングラスをかけ、帽子をかぶり、小洒落た服装をしていた。髪を伸ばしていて、風格が漂っていた。通訳の人が、腰痛なので絶対に触らないで下さいと言っている中、メンバーともども入場しようとするベック。しかし数10人のファンがあっという間に取り囲み、彼らは準備よくCDとサインペンを用意していて、ベックにサインをお願いしようとした。スタッフがさえぎってベックを入場させようとするのだが、なんとベック本人がサインに応じ、ラッキーな数人のファンがサインをもらえていた。
物販は5時から開始され、Tシャツやキーホルダーなどが売られていた。ワタシが買ったのはパンフレットで、値段は3,000円。表紙の真ん中から開くようになっていて、開けてみると表紙より少し小さいサイズのパンフレットが埋め込まれているという、結構凝った作りになっていた。『The Information』のPVや欧米ツアーのものと思われる写真が掲載されていて、ことばは全て英語。ただ、最後のページにバンドメンバーやスタッフのほか、日本ツアーの日程と地域が刻印されていて、このパンフレットが日本仕様であることがわかった。
ライヴの内容については、定番曲がほとんど演奏されなかったことを不満に感じた人もいたかもしれない。しかし、個人的には「現在の」ベックの音楽性が見事に表現されたことに感動し、過去何度か観てきた中で最も衝撃を受けた。今年のベストライヴ候補に躍り出たと言ってもいい、会心のライヴだった。もしこの記事を読んでいる人の中に、ベックのファンやベックを気にしている人がいて、今回の公演に行くかどうか躊躇していたら、その人に伝えたい。絶対に行くべきだと。
関連記事
-
ベック(Beck)『Colors – Japan Deluxe Edition』で2017年スタジオコーストのライヴDVDを観た
ベックのアルバム『Colors』は、去年、武道館にライヴを観に行くことが決まっていたこともあ
-
ベック(Beck)@ベビスマ
ワタシはまるで知らなかったのだが、日曜深夜にフジテレビでベビスマという番組が放送されている。
-
CROSSBEAT Special Edition ベック(Beck)を読んだ
ナイン・インチ・ネイルズと同じく、サマーソニックで来日するタイミングにリンクさせてベックのム
-
ベック(Beck)『Modern Guilt』Special Edition
2年ぶりとなる来日公演が始まったベック。昨年リリースされたアルバム『Modern Guilt
-
ベック(Beck)、アート・エキシビション & サイン会(2)
まずはCD『Guerolito』のデジパックのブックレットを開いた状態で差し出し、ココにサイ
- PREV
- press kit
- NEXT
- ベック(Beck)@Zepp Tokyo