オアシス(Oasis)のアルバムセールス事情
先日オアシスのロードムーヴィーの上映会に参加した際、座席にはいろいろなチラシ類が置かれていて、それをそっくり頂戴してきた。オアシスが立ち上げたブランドによるTシャツや、テレビの番組放送予定の告知などだったが、その中にコンパクトなフライヤーがあった。
そのフライヤーは『Stop The Clocks』のジャケットが表紙になっていたのだが、開いてみると9面になっていて、表はオアシスがこれまでにリリースしてきたアルバムのジャケットになっていて、裏には各アルバムの収録曲と解説、そしてセールスデータが記載されていた。解説には、メンバーチェンジを含む当時のバンド及びロック界の状況が記されていて、オアシスのバンドとしての歩みをほぼリアルタイムで体験し続けてきた身としては、懐かしくもあり、誇らしくもあり、嬉しくもあった。
特に興味深かったのが、セールスデータだ。日本と世界という形で記載されているのだが、世界的に最も売れたのはセカンド『Morning Glory』(1600万枚)で、次いで『Be Here Now』(750万枚)、ファースト『Definitely Maybe』(550万枚)となっている。『~ Giants』以降は各300万枚で、つまりは横ばい状態だ。では日本ではというと、最も売れたのは『Be Here Now』で70万枚。次いで『Morning Glory』が50万枚、ファーストと『Giants』が45万枚、最近2作は30万枚となっている。
世間的には、評価が高いのはファーストとセカンドだと思っている一方で、個人的に最も好きなのは『Be Here Now』だった。オアシスのアルバムを全て揃えている人もいるだろうし(ワタシもいちおう全部持っているが)、歯抜けになっている人ももちろんいて当然。各アルバムが数字という形である程度定量的に裁かれると、一般の音楽ユーザーがオアシスをどう聴いているのかが浮かび上がってきているようで、なかなか面白い。
関連記事
-
リヴ・フォーエヴァー(2004年)
90年代半ばに英国音楽界に起こったムーヴメント、ブリットポップに焦点を当てた映画で、オアシス
-
『オアシス ネブワース1996』を劇場で観た
結論から書くと、想定を大きく上回って楽しめた。個人的にオアシスの来日公演は10回以上観たし、
-
オアシス(Oasis)『Don’t Believe The Truth』を聴いた
オアシスの新譜を聴いた。個人的意見としては、かなり「微妙」だ。これまでオアシスの作品を聴いて
-
オアシス(Oasis)『Knebworth 1996(3DVD)』
オアシスが1996年にネブワースで開催した野外ライヴの映像が2年前に世に出ることとなり、ドキ