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犬神家の一族(2006年)

公開日: : 最終更新日:2023/10/29 角川映画

犬神家の一族(2006年)

1976年にの第一作として公開された、横溝正史原作の映画『犬神家の一族』。それが30年の時を経てリメイクされ、12月から公開される。その試写会に当選したので、今日行ってきた。これまで映画の試写会にはことごとく落選していたので、当選したのが嬉しくてたまらなかった。

ワタシは1976年版の映画も観ているし、原作も読んでいる。なので、ストーリーは勝手知ったるところ。ではリメイク版の見どころはというと、ズバリ配役だ。監督が市川崑、主人公金田一耕助が石坂浩二というのは1976年版と同じだが、他にも大滝秀治が神官、加藤武が等々力刑事と、同一の役で出演している。また、梅子役だった草笛光子も別の役で出演し、『女王蜂』への出演歴がある仲代達矢は犬神佐兵衛役として出演している。

リメイク版で新たにキャスティングされた面々もなかなか興味深く、ヒロイン珠世を松嶋菜々子、高峰三枝子が演じていた役を富司純子、その息子役であおい輝彦が演じていた役を尾上菊之助が務めている(富司は菊之助の実母)。「市川金田一」シリーズには必ず出演していた三木のり平の役を、今回は林家木久蔵が演じているのにも注目だ。

同じ役を演じている人は、30年という年月を感じさせつつも元気でやっていることに感服する。そしてリメイク版で新たに登場した人は、必然的にオリジナル版の人と比較される宿命を背負うことになるが、それぞれによく演じていたと思う。特に、終盤で大きな見せ場を作る富司純子は。

今回のリメイク版に際し、オリジナルよりも大きく強調されている要素がひとつあるのだが、それはココには書かないでおこう。

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