ルー・リード(Lou Reed)とボノ
昨日、Flowers of Romance内にu2のページをupした。U2のページを作るのはワタシが長い間望んでいたことであり、今はほっとしている。
アーティストのページを作るのに、最も手間はかかるが、作っていて最も楽しいのはディスコグラフィーだ。U2はキャリア25年を超え、リリースされている作品の数も結構あって、一朝一夕に作るのはもちろん無理。こつこつと積み重ねていくことで、やっと作り上げた。そしてその中のひとつに、とあるエピソードを書かせてもらっている。『All That You Can't Leave Behind』における、以下の一節だ。
『New York』(という曲)は、かつてルー・リードがボノのことを歌ってくれたことに対するお礼の曲なのだそうだ。
なぜこう書くことができたのか。それは、以前ある方とのやりとりがあったからだ。今から6年前に、問合せのメールをいただいた。その方は翻訳家で、CSで放送予定のU2のドキュメンタリー番組の制作に携われていた。その中にボノの発言があって、それがちょうど上記の一節だった。当時ボノとルーが共演した記録はレコーディングでもステージでもなく、メールを下さった方はボノの発言が意味するところを把握できず、ワタシが何か知らないかと尋ねてきたのだ。6年前というのは、U2が『All That ~』をリリースし、またルーが4年ぶりに来日公演を行うという時期だった。その頃ワタシは、ルーのページをupしたところだった。
まずはネットで調べたが、それらしき情報を見つけることはできなかった。そこで、次に自分の本棚を頼った。幸いワタシは、ルー・リードのバイオ本及び詩集を持っていた。詩集には、ルーがこれまで書いてきた曲の歌詞の中から自らセレクトしたものが掲載されていた。それを読み漁った末、ある訳詩に行き着いた。ルーは89年に『New York』という傑作アルバムをリリースしていて、その中に『Beginning Of A Great Adventure』という曲があった。曲中「自分の子供に名づけたい名前」として人名を連呼するところがあって、その中に「Bono」とはっきり書かれているのを発見した。ワタシは、このことを言っているのではと書いて返信し、その方からは発言の根拠が明確になって助かったと言っていただいた。
最近ネットしてこの情報を調べてみたが、やはりヒットしない。つまりは、Flowers of Romanceにだけ掲載されている情報ということになる。ちょっと自慢である。
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