松田優作18回忌
今日11月6日は、松田優作の命日だ。亡くなったのが1989年だから、18回忌を迎えることになる。2人の息子である龍平と翔太がいつのまにか成人していて、まるで父の後を追うかのように俳優業に勤しんでいるのにも、時の流れを感じる。
確かにその存在感は突出していたし、スケールの大きさは日本映画の枠に留まるには窮屈過ぎて、世界を舞台にしてこそ充分に活躍できると思わせた。そしてその影響力は、死によって衰えるどころか、むしろ年を経る毎に増していっている感がある。テレビでは先週末のスマステーションで特集が放送され、何ヶ月か前にはNHK教育テレビで4週に渡って特集が組まれていた。都内の映画館ではイベントが行われたり、松田優作の作品を上映されたりしている。
松田優作と共演した多くの俳優たちは、その遺伝子を継いでいると、ワタシは信じている。がしかし、残念だが、この17年の間にハリウッドに進出し活躍している俳優は、ほとんどと言っていいくらいいない。かろうじて渡辺謙が『ラストサムライ』で評価を得たくらいで、結局日本の俳優の世界的な立ち位置は、松田優作が亡くなったときと少しも変わっていない気がする。
関連記事
- PREV
- ウェットン/ダウンズ(Wetton/Downes)
- NEXT
- よみがえる松田優作