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ROCK FUJIYAMA

公開日: : 最終更新日:2023/10/13 トピック ,

MARTY FRIEDMAN produce「ROCK FUJIYAMA」

テレビ東京系で毎週月曜深夜に放送されている「ROCK FUJIYAMA」という番組がある。てっきり9月末で終わってしまうと思っていたのだが、10月以降も続投が決定。結構好評なのだろうか。

番組は、毎週ゲストを迎えてその人のロック遍歴やロック知識、愛情の深さ、マニア度(笑)などをオープンにするものだ。それをサポートするのがふたりのギタリストで、ひとりは元メガデスで日本語ペラペラ、そして日本の文化を愛しているマーティン・フリードマン。もうひとりは元すかんちで風貌は今や限りなく外人に近づいているROLLYだ。ゲストが鼻歌で歌うのをすぐさまギターで弾いて答えてみせたり(単なる耳コピの場合もあるが)、日本の曲とロックの曲とを混ぜ合わせてそれっぽく聴かせたりするなど、いろいろやっている。

番組のカラーは、その週のゲストに大きく左右される。純粋なジシャンが出る場合もあれば(ちなみに昨夜は大黒摩季)、俳優だけど音楽活動もやってます的な人のときもある。個人的に痛快だったのは、高嶋政宏が出たとき。プログレ好きであることを明かし、初来日時のパンフレットを出してみたり、プログレ講座と称してプログレに必要な3要素を熱く語っていた。そして極めつけは、自身のシングルのカップリングで、なんとクリムゾンの『Starless』をカヴァーしていることだ。これはすごい。かなりすごい。感動した!(笑)

クリムゾンを広く浅く押さえている人であれば、まずファーストを挙げるはずだ。確かにファーストは斬新で画期的だったし、UKチャートでの『Abbey Road』を蹴落として1位になっているし、何よりジャケットにインパクトがあるし、ロック史に残る名盤の座に君臨している。しかし70's前半の、俗に言う「ヘヴィーメタル期」のクリムゾンの音楽性は、Toolを始め多くの若きバンドに継承されていると思っていて、『Starless』が収録されている『Red』こそは、クリムゾンが行き着いたプログレの極みだと思うのだ(個人的にも、『Starless』はクリムゾンのベストソング)。そこを突いた高嶋政宏、なかなか侮れない。

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