改めてNano-Mugen Fes.2006
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最終更新日:2023/10/15
Nano-Mugen Fes.2006 Day2
タワレコに行き、クロスビートとロッキンオンジャパンが早売りされていたのでCD2枚と一緒に買った。クロスビートは洋楽誌、ロッキンオンジャパンは邦楽誌で、両誌の記事が交差することは通常ほとんどない。が、今号はひとつだけあった。アジカンが主催して先月行われた、ナノ・ムゲン・フェスだ。
といっても、両誌の記事としての扱い方は当然天と地ほどに違う。まずクロスビートだが、コラム欄に触れられているのみで、内容もひどい。シルヴァーサンやレンタルズの起用を後ろ向きとし、アジカンのスタンスや音楽性にも否定的な見解を示した。もちろんこういう見方もアリだろうが、如何にもアーティストにお金を払っていない輩がぬけぬけと書く文章だと思った。一方ロッキンオンジャパンは巻頭で特集を組み、更にはアジカンにインタビューしてフェスの裏側までフォローした。
ナノ・ムゲンは昨年横浜アリーナに進出し、ラインナップもアッシュを始め洋邦織り交ぜた構成にした。このときは2ステージを対面に設置してライヴは交互に行われたのだが、アッシュのときにアジカン待ちの客が反対側のステージに殺到し、アッシュ側は閑散という事態に陥った。アジカン「だけが」目当てというファンが、バンド側が予期した以上に多かったのだ。
そういう反省もあり、今年は正面中央にメインステージが設置され、DJステージとアコースティックステージが両サイドに配置された。これが功を奏し、またシルヴァーサンやレンタルズのときにはアジカンのメンバーがナビゲートした。ジャパンのインタビューでは、自分たちだけが目的のファンにも他のバンドのよさを感じて帰ってほしい、そして出演したバンドにも喜んで帰ってほしい、という願いを持っていることが語られている。実際、今年はそれがうまくいったと思う。
タイムテーブルを当日発表としているのも、そのための手段のひとつだろう。事前に発表してしまえば、大多数の客はアジカンの出演時間に合わせて会場入りすることが考えられるし、仮にアジカンがトリでない場合、アジカン終了と共に帰ってしまうという事態も起こりうる。これはナノ・ムゲンが続く限りつきまとう問題で、アジカン側もそれを承知した上で向き合っていくに違いない。
ワタシ個人は決して熱心なアジカンファンではないが、こうした彼らのスタンスを支持しつつ、魅力的と思えるラインナップが揃えばまた参加しようと思う。
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