2000年代のアーティストたち
いつのまにか(という表現が適切かどうかわからないが、個人的にはそんな感覚だ)、今年は2006年だ。つまり2000年代も半ばに差し掛かっていることになり、90年代はとっくに歴史の一部になってしまっているのだ。
90年代の半ばというと、レディオヘッド、オアシス、ブラー、ビョーク、パール・ジャム、ナイン・インチ・ネイルズ、マリリン・マンソン、ベック、グリーン・デイ、プロディジーといったアーティストがもう出てきていたし、解散してしまったバンドでは、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがいた。ここに挙げたのは、フェスティバルでヘッドライナーをこなせそうな名前だ。
では2000年代はというと、それなりに優れたアーティストは出てきている。以下、思いつくままに名前を挙げてみる。ミューズ、コールドプレイ、スノウ・パトロール、ザ・ミュージック、リバティーンズ、フランツ・フェルディナンド、カサビアン、インターポール、コーラル、キラーズ、ブロック・パーティー、カイザー・チーフス、ルースター、シガー・ロス、Mum、ホワイト・ストライプス、ストロークス、ヤー・ヤー・ヤーズ、リンキン・パーク、アット・ザ・ドライヴ・イン/マーズ・ヴォルタ、エヴァネッセンス、マンドゥ・ディアオ、ミュー、ハイヴス、タヒチ80、ヴァインズ、ジェット、アーケイド・ファイア。。。こんなところだろうか。
ではこの中で、フェスのヘッドライナーを務めるに相応しいアーティストはいるだろうか。今なお現役バリバリでやっている偉大なる先人たちがひしめいている中、彼らを従えてフェスティバルの顔となりうるアーティストは、いるのだろうか。ワタシの独断では2組いる。それは、今年のサマーソニックでヘッドライナーを務めるリンキン・パークと、7月に初の単独来日公演を行うコールドプレイだ。
リンキン・パークは、アリーナクラスを満足しうる表現力と演奏力を備えていると思っている。コールドプレイは、昨年リリースした『X&Y』が、恐らくは2000年代を代表する作品のひとつになるであろう決定的な作品になると思っている。裏を返せば、他の2000年代のアーティストには、巨大ステージのトリをこなせるだけの表現力があるか疑問だし、そしてこれまでに決定的な作品を生み出していないと思う。だから、偉大な先人たちよりも見劣りするのだ。だから、フランツやストロークスがフジのトリなのには不満なのだ。
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