ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)さいたま公演@WOWOW
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最終更新日:2024/09/15
映像 ローリング・ストーンズ
昨夜、WOWOWでストーンズが4月2日にさいたまスーパーアリーナで行った公演が放送されたのを観た。ストーンズの日本公演がテレビ放送されるのは、95年のヴードゥーラウンジツアーの東京ドーム公演がNHK-BSで放送されて以来になる。
この公演は、ワタシも観に行っていた。ワタシの座席は400レベルと言われる2階席スタンドで、ステージには近いが真横というポジション(キース側)だった。それでも結構よく見えたが、角度的には真横だったし、スクリーン映像もステージ後方のものは見えず、真横用に設置された小さなモニターで見ていた。放送は当然ながら正面からのショットが多く、そしてメンバーのアップも多い。ヴォーカルの音量が少し低いなとは思ったが、あの日あのとき自分もそこにいたのだという感激が、改めてよみがえってくる。正直に言って、この日の公演はあちこちに空席が目立っていたのだが、そうしたところはもちろん映さない(当たり前か)。
最大のヤマ場は、後半のBステージだろう。『Miss You』の演奏の最中にステージの中央部スペースが盛り上がり、そこにストーンズの4人とベースのダリル・ジョーンズ、キーボードのチャック・リデルがいて、演奏しながらスペースごと移動が始まった。『Miss You』が終わる頃にアリーナ席後方のBステージに到達。キャパシティ2万人のアリーナが、ライヴハウス状態に様変わりする。ここで披露されたのは『Rough Justice』『Start Me Up』『Honkey Tonk Women』で、ミックは歌いながら四方に気を配り、キースとロニーは演奏の最中でもピックを投げまくっている。キースは前に詰めている客の何人かと握手をし、ミックは自分が飲む用のミネラルを「放水」していた。プレゼントと思しきものも客席からステージに投げ込まれ、とにかくなんだかすごいことになっていて、これが映像として収録されたというのも、とても価値があるように思える。
それにしても、驚かされたのはメンバーの若さだ。特にミックとキース。2人とも60を超えているのだが、ミックの腰の振り方は尋常ではなかったし、キースはその一挙手一投足がどこから見ても絵になる。アルバム1枚きりで朽ちていくバンドや、ラリったり不機嫌だったりしてライヴを全うすることもできない若僧は、如何にちっぽけでヘタレかと思うし、そんな中でキャリア40年を過ぎてなお現役で頑張っているストーンズに、改めて本物のロックを見た気がした。
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