Yuji Ohno & Lupintic Five
銀座のアップルストアに行ってきた。アップルストアは東京では銀座と渋谷にあって、入場無料のインストアライヴが不定期に行われている。GW期間中にも、銀座店では高橋幸宏やバッファロー・ドーターのライヴが行われていた。で、今日は作曲家でありジャズピアニストでもある大野雄二が、ルパンティックファイヴというバンドを率いてのライヴだ。
どれほどの混み具合になるのか想像がつかず、とりあえず1時間前に到着。場所はビル3Fのホールだが、まだ誰も並んでいなかった。それから20分後に再度様子を見に行ったら、数人並んでいたので、列についた。リハを直前までやっていて、入場できたのは開始15分前。ワタシは運よく前の方の席につくことができたが、最終的には立ち見が出るほどの入りになった。
ほぼ定刻にバンド登場。大野以外にメンバーは5人いて、ギター、ベース、ドラム、サックス、トランペットという編成だ。大野は『犬神家の一族』『人間の証明』といった映画音楽を手掛けている人だが、代表作はなんといってもアニメ『ルパン三世』だ。このルパンのジャズアルバムだけでもう何枚も出しているそうで、先日10枚目となるアルバムをリリース。ルパンティックファイヴはその作品のために結成されたバンドであり、また公でライヴをするのは今回が初めてだそうだ。
演奏は、全てその新譜からの曲となった。サックスとトランペットがフロントとなり、ギター、ベース、ドラムが脇を固める。そして大野のキーボードは、決して大きく前には出ないのだが、その緻密で滑らかな音色は、しっかりと聴く側に伝わってきた。銭形警部が登場するときに流れる『Zenigata March』、次元大介のテーマ『Tornado』、テレビ版のエンディング曲『愛のテーマ』、もちろんルパンのテーマ曲、そして新曲などが披露された。いずれもジャジーなアレンジで、イントロを一聴しただけではそれとはすぐにわからないが、やがてお馴染みのフレーズが始まり、ああこの曲かと安心する。曲により各パートのソロも披露され、全員が職人ぶりを発揮。また1曲毎に大野が解説をしてくれた。
約1時間のライヴはあっという間に終了。ワタシがふだん聴いているのはロックばかりだが、こうして聴くとジャズもいいなあ、なんて思ったりもした。このバンド、これからツアーも行うとのことで、それならフジロックのオレンジコート辺りに出演してもいいんじゃないかな。
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