スラムダンク勝利学
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最終更新日:2022/11/12
SLAM DUNK
高校バスケットボールを題材にした少年漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』。連載終了後もその人気が衰えることはなく、単行本が一億冊売り上げたというニュースもあった。そのスラムダンクをテキストにした新書が、『スラムダンク勝利学』だ。
スポーツドクターであり心理学者でもある著者が、スラムダンクの場面場面を取り上げ、勝つためのプロセスの大事さ、どうアプローチすべきかという方法論を説いている。例えば、安西先生は桜木の弱点を指摘するが、それだけではなく、その弱点を克服すればどのような素晴らしい結果を得られるかを説明して、桜木を納得させている。またキャプテンの赤木は、チームメイトに悪態をつきながらも、このチームは最高だと実感。チームメイトの間に、同じ目的に向かい、そのために互いを助け合うという認識があることに気づいたからだ。
端的に言ってしまえば、徹底したプラス思考だ。実際にはそううまくいくかよという、ツッコミのひとつも入れたくなるのだが、テキストになっているのが他ならぬスラムダンクで、主人公の桜木をはじめとする、各キャラクターのすがすがしくひたむきなさまを知っていると、ネガティブな考えを起こすよりは、ポジティブに考えて動いた方がいいのかなという気にもさせられる。
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