サマソニ2005にディープ・パープル（Deep Purple）

発売された新譜にサマーソニック出演決定というシールが貼ってあったはいいが、その後一向に正式発表にならないオーディオスレイヴ。ここまで正式発表がないとすると、直前で交渉が決裂したとか、そういったようなことでも起こったのだろうか（結局出演ならず）。

その代わりなのか、今日ディープ・パープルの出演が発表になった。「超」のつく大物には違いないが、正直言って意外も意外なブッキングだ。今年のサマソニは海外のフェスのヘッドライナークラスでもある現役バリバリもいれば、なつかしのUK勢もいれば、デュラン・デュランのような元アイドルもいれば、と、種々雑多だが、そこへダメを押すかのような今回の発表だ。

ディープ・パープルは、個人的には1度だけライヴを観たことがある。93年の暮れで、場所は代々木体育館。第二期のメンバーがほとんどを占める中、リッチー・ブラックモアが来日の直前に脱退を表明。代役ギタリストにはジョー・サトリアーニが抜擢されてライヴは無事行われた（パンフレットは修正が間に合わずにリッチーの写真が掲載されていて、訂正の紙がはさまっていた記憶がある）。

さて、ライヴの方は『Highway Star』に始まり『Smoke On The Water』に終わり、代表的な曲は漏らさず惜しまずに披露した、パープル王道のような内容だった。イアン・ギランの声は、やたらと甲高かった。ジョー・サトリアーニは、上手すぎて若干浮いていた。新しいものは何もないが、失われたものも何もないというライヴだった。それから12年が経ち、彼らはサマソニでどんなライヴをするのだろう。