ユニット

バンドを構成するために、最低限必要な人数は3人。ギター、ベース、ドラム。そしてたいていは、ギタリストかベーシストがヴォーカルを務めている。この編成はスリーピースとも呼ばれていて、思い浮かぶ代表的なバンドは、クリームやニルヴァーナといったところだ。

ところが最近は、このスリーピースをも下回る、2人組のユニット編成もちらほら出てきた。代表格は、ホワイト・ストライプスだろう。姉メグがドラム、弟ジャックがギターとヴォーカルを担当している。先日観に行ったカナダ・ウェットというイベントには、デス・フロム・アバヴ・1979というユニットが出演していて、こちらはドラムとベースという編成だ。どちらも人数も楽器も少ないがために、演奏は気が抜けない。がしかし、彼らはそうした緊張感を逆にプラスに転化させているし、2人の間のコンビネーションもより密にしている。ギターレスやベースレスであることは、弱点ではなく売りになっているのだ。

ユニットといえば、キルズのようなスタイルもある。女性ヴォーカルと男性ギタリストの編成で、リズムマシーンを使用してはいるが、基本は2人だけの歌と演奏だ。これから先は、どんな編成のユニットが出てくることだろう。