チケット振替

アラニス・モリセットのライヴを観に行ってきた。

会場は、東京国際フォーラム。約5000人のキャパシティで、過去に武道館での公演をこなしている彼女の力量及びこの国での人気度合いからすれば、ふつうに考えれば妥当もしくは幾分狭くなりステージが近くなることになるのだが、入って係員のことばにびっくり。2階席の方は1階席に振り替えします、とのことだ。え？振り替え？詳しく事情を聞くと、2階席には全く人を入れない、そもそも国際フォーラム側から借りていないとのこと。なんでも2階は10数枚しか売れなかったとのことで、1階のそれもかなり前の方の席にチケットを交換してもらった。

今回、ワタシは自ら望んで2階席を取っていた。最前列のほぼ真ん中で、ゆったり座って観るつもりでいたのだ。それががらりとポジションが変わってしまい、終始立ちっぱなしでライヴを観る代わりに、臨場感たっぷりで楽しむことができた（始まってしまえば、空席はほとんど気にならなかった）。実は、1階席も後方のブロックは無人状態だったし、ワタシの周囲でもぽつぽつ空席があった。

どうして、今回こんなことになったのか。公演日がウイークデーであること、チケット代金が決して安くはなかったこと（8,000円）などが挙げられるが、これらは別に珍しいことではない。決定的だったのは、今回の公演が急遽決まった来日であり、チケット発売から公演日までにあまり日数がなかったこと、及びそれに伴って主催者側が宣伝を強化しなかったことだと思う。

個人的には、過去に会員になっているプロモーターからのインヴィテーションでライヴを観たことはあるが、チケットが振り替えられたのは１度だけある。それは96年10月のスティーリー・ダンで、武道館2階の西席のチケットが、2階南（ステージ正面）の2列目にしてもらった。このときは、2階の東西の席には黒い幕が覆われていた。