ビートルズを呼んだ男
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最終更新日:2020/10/17
The Beatles ビートルズ, ポール・マッカートニー, ロンドン
TBSで、戦後の昭和にまつわる出来事と、それを仕掛けた人物を取り上げるというスペシャル番組を放送していて、たまたま観た。
取り上げられている人物たちは、力道山、東京オリンピック招致に尽力した日系人など。その中に、1966年のビートルズ日本公演を実現させた、音楽プロモーターの永島達司さんという人がいた。当時、日本ではロックコンサートはまだ日常的に定着しておらず、不良の音楽とみなされていたらしい。ビートルズを観に行くと退学にすると宣告した大学もあり、国会で佐藤栄作首相が好ましくないとする発言をし、会場である武道館の名誉会長だった正力松太郎も、コンサートに会場を使わせないと反発。こうした逆風だらけの中、永島はロンドンに渡ってビートルズのマネージメントと交渉。ギャラをキャッシュで渡す代わりにビートルズ側が会場の変更を強く拒否する声明を出させ、これにより武道館側も公演を了承。そして、映像化されこんにちまで語り継がれている、武道館公演が実現した。
放送の1週間前である8月4日、番組スタッフはイギリスに渡り、ポール・マッカートニーのインタビューを収録。これがこの後に流され、警備がやたら厳重で雰囲気が異様だったことや、永島さんについての思い出などを語っている。永島さんは、5年前に73歳で亡くなったそうだ。
武道館は国内ロックコンサートの殿堂的存在になり、また、これは東京圏に限ったことかもしれないが、ライヴハウスからホールから、コンサート会場は乱立。毎日どこかでコンサートが行われているという状態だ。ビートルズ以前にも来日コンサートは行われていたはずだが、こんにちのこの国でのコンサートのあり方を決定づけたのは、やはり66年のビートルズ来日に尽きると思う。
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