エアロスミス(Aerosmith)活動休止へ
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最終更新日:2020/11/23
Aerosmith エアロスミス, エリック・クラプトン, ボブ・ディラン, ポール・ウェラー
現在来日公演中のエアロスミス。公演は10日の札幌ドームから始まったのだが、大阪公演でスティーヴン・タイラーがケガをしてしまい、次の広島公演が中止に。17日の名古屋は予定通りに行われ、明日の東京ドームで単独公演は終了。そして週末には、横浜と大阪で行われるロックオデッセイに、ヘッドライナーとして出演する。
今日クロスビート最新号を立ち読みしたのだが、早くも公演の速報が掲載。そしてジョー・ペリーのインタビュー記事も併せて掲載されているのだが、ここでジョーの口から出たのは、「日本公演後に活動休止する」という発言だった。スティーヴンはノドを酷使し過ぎているし、他のメンバー(名前失念)も火に体を焼かれるなどのトラブルに見舞われ、つまりはボロボロ状態ということらしい。うーむ。思えば『Get A Grip』で完全復活後のピークを迎えて以降、5人はレコーディングにツアーにと、ひっきりなしに突っ走って来たのだろう。新たなファンを獲得した成果もあって、会場は日本でもドームクラスに。演出は派手にそして過激になり、また音楽的にも進化と深化を続けるさまは感動的ですらあったのだが、実際年齢的には50代も半ばに差し掛かり、ツケは確実に回ってきたようだ。
もっとも、活動休止というのはもうやめてしまうということではなく、残された時間を最大限有効に使うための充電ということのようだ。今年リリースしたアルバムが全曲カヴァーであったことも、「残された時間」を意識しながら、先人へのリスペクトを形にしておきたかったという想いからではなかっただろうか(ボブ・ディランにせよ、エリック・クラプトンにせよ、ポール・ウェラーにせよ、アーティストとしてのアイデンティティを確立しているアーティストであればあるほど、こうしたカヴァーに走る傾向がある、と感じている)。
来日自体が2年ぶりとあまり空いていないことから、ロック・オデッセイでのエアロへの期待度は薄かった。が、こうしたギリギリの想いをメンバーが背負っているのを知ってしまった以上、彼らの勇姿をしっかりと目に焼き付けなくてはという気になっている。
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