クラフトワーク(Kraftwerk)、6年ぶり単独来日
来日公演が来週から始まる、クラフトワーク。80's後半から90's中盤までの長きに渡るブランクを考えれば、98年単独、2002年エレクトラグライド、そして今回と、コンスタントに日本に来てくれるのが夢のようだ。
98年のときは、テクノのゴッドファーザーとしての再評価という気運が高まっており、ライヴは伝説の封印が解かれたという感動を以って迎えられた。往年の代表曲は元より、映像とのシンクロ、そしてアンコールでお目見えした4体のロボットは、圧巻だった。エレグラのときは逆にシンプルなステージになり、新曲は『Expo 2000』のみ。若干物足りない気もしたが、それは今にして思えば、次なるステップに向けての準備期間であったのかもしれない。
そして前2回の来日と今回とでは、決定的に異なる点がある。それは、昨年夏に実に17年ぶりとなる新譜『Tour De France』をリリースしていることだ。この『Tour De France』だが・・・ナメてました、ワタシ。もともと83年にシングルでリリースされていて、どうせその焼き直しだろうぐらいにしか思っていなかった。それがいざ聴いてみると、ほとんどが新曲。しかも、今の世のダンスミュージックとして充分通用するポップでキャッチーさを備えつつ、やはりクラフトワークらしいごつごつした肌触りがある。正直、ここまで現役度の高い作品を世に放つとは思いもせず、17年というリリース間隔も許せる気になってしまう。
さてライヴの方だが、今回は凝ったステージになるのか、それともシンプルなものになるのか。どちらにせよ、楽しみだ。
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