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演奏

公開日: : 最終更新日:2024/09/15 トピック ,

The Rolling Stones『Forty Licks』

ワタシは、自分で楽器を弾いたことがない。ギターも、ベースも、ピアノも、なんにもない。友人にはびっくりされて、「そんだけ聴いてて、なんで楽器に手が出ないの?」と言われる始末だ。でも、不思議とそっち方面には興味が沸かないのだ。今のところは。なのでライヴを観るときでも、演奏そのものについてはあまり気にして来なかった。

それがいつのころからか、ここで誰がギターソロをやってるとか、あそこでサックスを吹き始めたとか、そんなことにも反応しながらライヴを楽しむようになった。アルバムでは多数の名だたるゲストを招いてレコーディングしていたのが、ライヴではさすがに同行はできないので、サポートのアーティストに代役を務めてもらうというケースもある。また、原曲はとてもシンプルな演奏なのに、ライヴではキーボードや管楽器、ストリングスなどを加えてヴォリューム感を出す場合もある。

ストーンズは、バンド以外にも多数のサポートメンバーを引き連れてツアーを行っている。コーラスのリサ・フィッシャーやサックスのボビー・キーズなどは、今やすっかり馴染みの顔になっている。そうした職人たちに支えられ、当人たちはより一層の輝きを放つ。ロン・ウッドはギターソロを連発し、ペダルスティールギターも駆使。一方のキースは、武道館ではここぞというときのリフを弾き、横蟻では何度かギターソロを披露。チャーリー・ワッツのドラムは、あまり目立たず主張しないことが味なのだとずっと思っていたのだが、武道館では重いビートがびしびしと伝わってきた。

明日は東京ドーム。武道館や横蟻を観た後だし、今度はスタンド席なので、比較的落ち着いてゆったりと楽しむことになると思う。

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