空席

ストーンズ＠横蟻、正式発表及びチケット発売が直前だったこともあってか、ネット上ではチケットは余りまくりだった（一般発売分は売り切れ）。かく言うワタシもダブって入手してしまい、1枚は他の方にお譲りしたのだけれど。昨日のライヴ、どうやら当日券も出ていたらしい。

ワタシの座席はSSのセンター席だったが、ステージからはほど遠く、後ろから数えた方が早い列だった。そしてもっとびっくりしたのは、ワタシの座席のブロックが半分も埋まっていなかったことだ。ダフ屋が握っている分なのか、金券ショップに売りに出されてそれっきりになっているのか、それともダブって入手した人がさばき切れずにそのままになっていたのか。

空席の全くないコンサートなんてありえないとは思うけれど、しかしこの状態はもったいない。まるでこれじゃ、去年のサッカーワールドカップのようだ。こういうのって、買う方がうかつに手を出しすぎた結果なのかもしれないけど、売る側がもう少し早く発表していれば、こんなことにはならなかったんじゃないかなあ。

ただ、おかげさまでと言ってはなんだが、ライヴ中もひとりで3席ぐらいを使うという贅沢ができ、ゆったりと楽しむことができた。そして、メインステージからは遠かったポジションだったが、終盤のBステージになると、これが一気に距離が縮まって、間近でメンバーを見ることができたのだ。

しかも、メンバーはメインステージを背にするような向きで演奏。これはつまり、ワタシたち後方のブロックと真正面に向き合うような格好になったのだ。これまで何度もストーンズのライヴに足を運んできたが、ミックやキースに最接近したのは、座席に恵まれた武道館ではなく、横蟻のBステージの瞬間だった。至福のひとときだった。