整理券

今回のローリング・ストーンズ来日公演は、ウドー音楽事務所というプロモーターが主催している。海外アーティストのプロモーターとしては老舗であり、ストーンズをはじめ招聘するアーティストはビッグネームが多い。

今はもうやらなくなった（と聞いている）ようだが、以前ウドーではチケット発売に際し整理券を配布するというシステムを取っていた。チケット発売日はだいたいが週末になるのだが、その週のあたまに整理券を配布。発売当日に整理券を持参してチケットを買うというものだ。

特に人気の高いアーティストの場合、プレイガイドにいくら電話してもつながらず、つながったと思ったら売り切れになってしまっていたということがある。プレイガイドのスポットに並ぶ場合でも、自分の番が来るまでに売り切れになってしまうというリスクがある。スポットによっては長蛇の列になることもあるだろうし、いつから並んで何時間待てばいいのかというプレッシャーもある。またプレイガイドの場合だと、他の人気公演の発売日と重なってしまった場合電話は更につながりにくくなるし、列は更に長くなる。整理券システムの利点は、整理券をゲットして当日指定された時間に集合しさえすれば、確実にチケットが入手できるということだった。

ウドーの整理券システム、ワタシは1度だけ使ったことがある。それは98年のストーンズ来日公演で、整理券は月曜日の会社帰りにゲット。そして土曜日の発売日、青山チケットエージェンシーにてチケットを発券。確か朝8時の集合で、近くの公園で待たされて整理券の番号順に並んだ覚えがある。当時は眠くて寒かったし、そうして入手した座席も決していいポジションではなかったのだが、今となってはなつかしい思い出だ。