ポール・マッカートニー（Paul McCartney）インタビュー

日中ネットしていて偶然知ったのだが、夕方6時からBSでポール・マッカートニーのインタビューが放送された。ポールは9日に来日し、公演初日は11日。このインタビューが収録されたのは、その間の10日だった。

9年ぶりのツアーに、9年ぶりとなる来日。今回ツアーをしようとした直接のきっかけは、去年9月の対米同時多発テロ事件だったのだそうだ。その後コンサート・フォー・NYを始めいくつかの単発のイベントに出演し、この4月からツアーをスタートさせている。インタビューの合間にはライヴ映像もふんだんに流れ（発売予定のDVDからのものかな？）、13日にワタシが体感したばかりの光景が、改めて頭の中によみがえってきた。インタビューの最後のやりとりで、ポールは究極の曲を作りたいと語っていた。

ビートルズ時代の曲をはじめこれだけの名曲を作っているのに、と日本人インタビュアーが訊くのに対し、ミュージシャンとして常に最高のモノを目指すのは当然、とポールは言い放った。ビートルズを始めとする、数々の栄光の上にふんずり返って、それで余生を送ってもよさそうなものだが、ポールの創作意欲はまだまだ衰えてはいないようだ。

ポールがソロとして初めて来日公演をしたのは、90年の3月。実はそれ以前に、75年と80年にウイングスとしての来日公演する予定があった。75年のときは大麻不法所持の前科がネックになって中止になり、80年のときは成田まで降り立った後に逮捕。来日したことはしたが、公の前に姿を見せることなく帰国してしまった。もしこのどちらかで来日公演が実現していたら、日本におけるポールの立ち位置というのは、今とはまた変わったもにになっていたかもしれない。