ポール・マッカートニー（Paul McCartney）特番「Forever Paul」

プリンスの来日も待ち遠しいが、ワタシが次に観に行くのはポール・マッカートニーだ。チケット代はバカ高いし、ハコはだだっ広い東京ドームだし、と、手放しで喜べないところもあるのだが、来日が目前に迫った今、そうしたネガティブな気持ちはひとまず置いときたい。

先週末、日本テレビでポールの特番がオンエアされた。去年秋のコンサート・フォー・NYや、今年のザ・クイーンズ・コンサートでの映像などもあったが、中心になったのは、今年の4月から行っているポール9年ぶりのツアーの映像だ。バンドメンバーも9年前のときとは一新されているようで、若い2人のギタリストがポールの両脇を固めている。ステージ後方には巨大なスクリーンがあり、かなり豪華なセットに見えた。

番組は、日本のアーティスト山崎まさよしが、全米ツアー中のポールに会いに行くというのが本筋になっていた。山崎が初めて観たライヴがポールのライヴだそうで、自分のライヴでもポールの曲（厳密には、ポールが書いたビートルズの曲）をアコースティックで歌っている。ボストンでの公演を観終えた後、ポールに会った山崎。かなりガチガチになりながらも、ポールの目の前で『All My Loving』を歌ってみせ、終盤になるとポールも一緒に口ずさんでいた。

ワタシがポールのライヴを観るのは、93年に次いで今回が2度目。大多数の人が今のポールに期待するのは、どうしたってビートルズ時代の曲ということになるだろう。だけどワタシは、ソロの曲で9年前のときには聴けなかった曲の方を、楽しみにしている。