ナンバーガール(Number Girl)解散
昨夜なんとはなしにネットしていて、衝撃のニュースをキャッチ。ナンバーガールが解散を発表したのだとか。慌ててオフィシャルにアクセスすると、いつものトップページではなく、解散するに至ったいきさつを告知する文章が掲載されていた。
引き金になったのは、ベーシストである中尾憲太郎だ。バンドとは別に自分のやりたい音楽があって、バンドを脱退したいとのこと。残る3人は中尾に代わるベーシストの補充はせず、この4人でこそのナンバーガールだと判断し、よって解散を表明。もっとも、既にスケジュールが決まっているライヴについては出演は果たすそうで、ラストライヴは11月末の札幌ペニーレーンとなるらしい。インディーズ時代から数えて、約5年間の活動。音楽的にピークに達し、このメンバーでやることはやり尽くしたという解散ではない。まだまだバンドとしての可能性を秘めていたはずなのに、それが引き裂かれての解散ということになる。なんとも複雑な気分だ。
ナンバーガールの魅力とは、向井秀徳と田渕ひさ子のツインギターの絡み合いにあったと思う。それはただ激しく、ただ暴れているだけではなく、時には冷たく、時には妖しい狂気のようなものを含んでいた。ワタシが彼らのライヴを観たのは3度。昨年のjマスキス&ザ・フォグのオープニングアクト、昨年のフジロックフェスティバル、そして今年5月のテレビ番組ファクトリーの収録だ。いずれもがフルセットのライヴではないが、「福岡市博多区から参りましたー」という向井の挨拶に始まり、そして曲と曲との間をほとんど取らず、矢継ぎ早に演奏しまくっていた。
事実を受け入れるのは厳しいことだが、既に匙は投げられてしまった。とすれば、後は彼らが如何にしてバンドとしての最後の生きざまをまっとうするかを、見届けるだけだ。
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