PANTAインストアイベント(1)
先月14日に渋谷HMVで行われた頭脳警察トークイベントに続き、今日は渋谷タワレコでpantaのイベントが行われた。新譜『波紋の上の球体』のリリースに伴うものだ。
13時20分頃に1階の階段に集合。整理番号順に並び、地下1階のイベントスペースに通された。ココは以前ファウンテンズ・オブ・ウェインや、DMBQのミニライヴで入ったことがある。てっきりオールスタンディングなものとばかり思っていたが、椅子席も用意されていて、番号の早かったワタシは座ることにした。椅子席はまもなく埋まり、後から来た人はそのまわりを囲むようにして立つ。場内には、環境音楽のようなBGMが流れていた。外は暑くてたまらなかったというのに、ここは冷房が効き過ぎて寒いくらいだ。
14時になるとアナウンスが入り、イベントスタート。まずは、未発表の映像が流される。ステージ後方のスクリーンに、75年日比谷野音での頭脳警察のライヴが流れる。曲は『赤軍兵士の詩』など3曲で、いずれも断片的。映像は左後方から撮影したものと思われるが、ブートレッグ並みのひどい画像で、PANTAの姿もかろうじて確認できる程度だ。続いてはPANTA & HALで、『つれなのふりや』。テレビ番組なのか、最初画面に曲名と作詞作曲中村治雄(PANTAの本名)という字幕が出た。PANTAは西城秀樹からセクシーさを抜いたような風貌で、そして体は細い(笑)。女性客が多く、歌に合わせるようにして腕を振り上げ、時代がにじみ出ているなあと思った。
続いては89年のPANTAソロライヴで、当時リリースした『P.I.S.S.』に伴うツアーのよう。そして90年~91年の再結成頭脳警察の『万物流転』『Blood Blood Blood』で、この頃になると現在のPANTAの風貌にかなり近い。それからまた更に10年が経ち、記憶に新しい昨年の頭脳警察の『銃をとれ!』。恐らく6月の日比谷野音か、9月のShibuya-AX公演のどちらかのものだと思われる。最後は、PANTAとTOSHI2人だけのアコースティックの映像が流れた。
この間約30分。映像が終わるとスタッフが現われ、ステージ後方のスクリーンを引き上げ、PANTAが使うであろう椅子と楽譜立て、そしてギターを用意した。まもなくメンバー登場。バイオリンの阿部美緒、キーボードのロケット・マツ、そしてPANTAだ。PANTAは中央にどっかと陣取り、映像による活動の変遷を受ける形で「そして、今です」と言った。
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