プロディジー(The Prodigy)を聴いて思い出したこと
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最終更新日:2023/10/13
The Prodigy フジロック, プロディジー, レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
フジロック'98以来、約3年半ぶりの来日となるプロディジー。公演に臨むため、3枚のアルバムを聴き返した。『The Fat Of The Land』は改めて聴いてもやはり革命的な1枚だと思うのだが、このアルバムを聴いてワタシはあのときのことを思い出した。その「あのとき」というのは、98年1月に幕張メッセで観た公演でもなければ、同じ年の夏に行われたフジロックのトリのライヴでもない。
プロディジーは、97年の第1回フジロックの2日目トリに予定されていた。ちょうど『The Fat Of The Land』がリリースされて間もない頃であり、来日のタイミングとしては絶好になるはずだった。ワタシと友人は台風でずぶぬれになりながらも初日のフェスを楽しみ、トリのレッド・ホット・チリ・ペッパーズのライヴを観終えるとへとへとになりながら宿に戻って、すぐに眠りに落ちた。
2日目の朝になり、どうやら中止らしいという噂を耳にする。が事実をしっかり確認するため、クルマで現地まで向かった。入り口に係員がいて、そこで正式に中止を言い渡される。中まで入って様子をうかがったが、ゴミと泥で荒れ放題だった。この日1日は時間を持て余す格好になり、特にあてもなく付近をドライブすることにした。山中湖や河口湖、富士スピードウェイの脇などを通り過ぎた。そのときCDチャンジャーには2日目に出演するアーティストのCDを入れていた。ウィーザー、シーホーセズ、グリーン・デイ、そしてプロディジーの『The Fat Of The Land』。車窓から眺める空は、前日の台風がまるでウソのように晴れあがっていた。
幕張やフジロック'98のときは、フジロック'97のリベンジというギリギリまで追い詰められたような緊迫感があったが、明日のライヴにはそうした気負いもなく臨めると思う。リロイがバンドを離れ、新作はまだだが新曲はあるという状態。会場のNKホールはあまり好きなところではないのだが、ライヴはとても楽しみだ。
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