そして2年ぶりの生エアロ(1)
エアロスミス来日公演もいよいよ大詰めとなり、そしていよいよワタシが観に行く日が来た。サイト内にはエアロの特集ページも作ったし、それに伴いアルバムを聴き返し、関連の書籍を読みあさり、映像も観た。その様子はこの日記にもこれまで断続的に書いてきたのだが、今日ドームに行く直前、手持ちで手つかずだった最後の映像を観た。先週WOWOWでオンエアされていた、ビートファイルという番組のエアロ特集だ。
この番組の放送予定を事前にチェックし、サイトのトップページにも掲載し、そして当日録画もした。がしかし包み隠さず言ってしまうと、その内容にはほとんど期待していなかったのだ。どうせPVのタレ流しで、しかもそのほとんどは既出のものばかりのはず。どうしてもというほどの貴重度は薄い。…そう決めつけてはいたものの、やはり公演に臨むに当たり最善は尽くすべきだと思い直して観たのだが、その判断は誤ってはいなかった。
中盤以降こそPVのオンパレードとなったのだが、前半に興味深いシーンがあった。それはスティーヴン・タイラー、ジョー・ペリー、トム・ハミルトンのインタビューで、内容は最新作『Just Push Play』についてだった。スティーヴンは『Jaded』のイントロのドラムのフレーズを口ずさみながらこの曲が出来上がったときのことを嬉しそうに語り、ジョー・ペリーはプロデューサーなしで自分たちの力だけでも納得のいく出来になったと、作品全体に対しての自信をのぞかせた。レコーディングのシーンもあって、こうした言わば”舞台裏”の映像を世に公開したことも、彼らが新作に対して如何に満足しているかを汲み取ることができる。
ワタシ個人の認識では、エアロくらいにまでなると「よかった」というよりは「悪いわけがない」という感じで、ライヴもある程度以上のレベルを求めてしまうバンドのひとつだ。そして今夜のライヴはその期待をいい意味で裏切り、また興味深いポイントをいくつか見つけることのできた、非常に満足の行く内容となった。
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