エアロスミス(Aerosmith)、2年ぶりに来日
約2年ぶりとなるエアロの来日公演は、今夜の大阪公演からスタート。以後福岡、名古屋を回った後、1週間後には東京ドームで公演を行う予定になっている。
ネット上では、オフィシャルを始め多数のファンサイトが乱立。法人の音楽サイトでも特集が組まれることが多く、これは現在のエアロの存在の大きさを物語っていると思う。ワタシ個人としては、この来日にリンクする形でエアロスミスのページを作り、10日前にup。しかしこうした状況では今更という感がないでもなく、ワタシ自身にとってのエアロスミスを整理するための作業だったように思う。ページを作るに当たり、オフィシャルのアルバムについては全て掲載した。既に手持ちで聴いていたアルバムは今1度聴き直し、他はレンタルを駆使したり新たに買い足したりした。今年でデビュー29年になるエアロには、70'sと80's後半以降の2つの黄金期があり、その間は低迷期とされている。70年代では4枚目の『Rocks』が、復活以降では『Pump』『Get A Grip』に対する評価が高い。
ワタシがはじめてエアロと向き合うようになったのは94年の来日の直前で、その時点での最新作だった『Get A Grip』が私的最高作になっていた。アルバムトータルとしてのヴォリューム感に溢れ、シングルヒットも数多く飛ばし、ライヴでも映える曲が多い。『Rocks』はアルバムとしてはコンパクトすぎるように思え、『Pump』はクオリティは高いが決定打を欠いているように感じていた。それが今回ファーストから順番に聴き直し、特に『Rocks』『Pump』の2枚のアルバムについて、その素晴らしさを再認識させられた。『Rocks』はコンパクトな中に荒々しさが凝縮された、非常に密度が濃い内容の作品のように感じた。一方の『Pump』は、現在のライヴでは演奏されることが少なくなっているものの、『Young Lust』『F.I.N.E.』の冒頭2曲は身を乗り出したくなるような勢いがあった。
ワタシは、2月2日の東京ドーム公演に行く予定だ。ライヴでドームに行くのは2年ぶりで、その2年前のときのアーティストは、奇遇なことにエアロスミスだ。今回が4度目のエアロとなるワタシにとっての焦点は、最新作『Just Push Play』の曲がライヴでどのように生まれ変わるのかということと、今まであまり注目してこなかったメンバー、ベースのトム・ハミルトンとギターのブラッド・ウィットフォードのプレイである。
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