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ジョージ・ハリスンさん(George Harrison)永眠

George Harrison With Eric Clapton And His Band

さんが亡くなった。死因は、肺がんおよび脳腫瘍とのこと。58歳だった。

今年は何度となく容態悪化だの手術だのといった報道が相次ぎ、今週あたまにはついに余命1週間なるショッキングなニュースが世界中をかけめぐった。も見舞いに訪れ、涙を止めることができなかったそうだ。そしてついに、そのときが来てしまった。

ワタシは取り急ぎ何かをしなければと思った。いろいろと考えて、ジョージさんがのサポートを受けて来日公演をし、そのライヴを観に行っていたのを思い出した。それが奇しくもちょうど10年前。ほんとうはこんな因果な巡り合わせなんてない方がよかったが、とにかくワタシにとってのジョージさんの最大の思い出となれば、やはりナマのライヴを体験したこと以外にない。10年も前に観たライヴのレポートを書く。とんでもない無謀なことだが、92年にリリースされた2枚組ライヴアルバム『Live In Japan』を聴き返し、当時会場で買ったパンフレットを引っ張り出して読み返し、その他このときの公演の記事が掲載されている雑誌を読みながら、なんとかレポートを書き上げてupした。

ボブ・ディラン30周年記念コンサートのビデオを観た。これはディランゆかりのアーティストが一同に会してディランの曲を歌ったイベントで、ワタシが持っている映像の中では最も直近のジョージさんの姿が拝める作品だ。ジョージさんは自分のアルバムにも収録している『If Not For You』、及び『Absolutely Sweet Marie』の2曲を歌い、更にはディラン登場時に彼を紹介するという役目も務めた。パープルのスーツをまとい、優しい人柄が観ている方にも伝わって来るような演奏だった。

続いて今年ニューセンチュリーエディションとして再発された、『All Things Must Pass』を聴いた。エリック・クラプトン、及び後にクラプトンとデレク&ドミノスを結成するメンバーも参加して作られた作品で、ジョージさんのキャリア最高峰に君臨する充実した出来だ。ライナーにはジョージさん自らが寄せたコメントがあり、この作品に賭けた想いが切々と綴られていた。

貴方が手がけた曲は、永遠に生き続けます。そして貴方が人々に与えた感動も、その人たちの中で永遠に生き続けます。だからさよならは言いません。

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