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ジョン・ポール・ジョーンズ(John Paul Jones)『The Thunderthief』

John Paul Jones『The Thunderthief』

のベ-シストだったジョン・ポール・ジョーンズ(以下JPJ)による、ソロセカンドアルバムである。

ツェッペリン解散は80年だったが、JPJが初のソロアルバム『Zooma』をリリースしたのは98年。翌99年には来日公演も果たしていて、今回のセカンドは2年後にリリース。つまり、この時期JPJはかなり意欲的にソロ活動をしていたことになる。リリースはのレーベルであるディシプリン・グローバル・モービルからで、その縁もあるのか冒頭の『Leafy Meadows』にはフリップがギターで参加している。来日に帯同していたカジャグーグーのニック・ベッグスも、スティックで参加している。

『Zooma』は全曲インストだったが、今回は約半分がヴォーカル入りだ。JPJは自分では歌わない人なので、きっと誰かゲストヴォーカリストを起用したのだろうと思いながら聴いていたのだが、ブックレットを見るとなんと本人自らが歌っているとのことで、それにまずびっくり。そしてヴォーカル入りの曲はメタルっぽかったりブルースがかっていたりと、曲毎に色が異なりバラエティに富んでいる。

対してインストの方はベースをブイブイ言わせながらどことなくプログレがかっていて、これは『Zooma』の流れを継承しているように思える。『Shibuya Bop』というインストナンバーもある。

と異なり、JPJは「ツェッペリンを求められなくて済む」立ち位置にいると思う。それが自由な作風を生み、聴く側としても変に力が入らず楽しめる。

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