松田優作(2)
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最終更新日:2023/02/12
トピック リドリー・スコット, ローリング・ストーンズ, 松田優作
今日は三鷹の法専寺というお寺で、松田優作の13回忌法要が行われたようだ。12年前の告別式は同じ三鷹の禅林寺で行われており(ココには森鴎外や太宰治の墓もある)、お墓は西多摩霊園にある。墓石には、ただひとこと「無」という字だけが彫られているそうだ。
松田優作には、俳優以外にもミュージシャンとしての顔もあって、日本では貴重な存在とも言えるブルースシンガーでもあった。ARBの石橋凌を役者の世界に引き寄せたのは、優作のシンガーとしての資質だったのかもしれない。2人は『ア・ホーマンス』で共演し、以後石橋は優作を兄のように慕う。優作が亡くなったとき、その遺志を継ぐべくARBの活動を完全停止させ、しばらくの間俳優業に打ち込んだ。優作はライヴも不定期に行っていた様子で、アルバムも何枚かリリース。その中では、ローリング・ストーンズの『Honkey Tonk Women』に自分で、日本語の詩をつけてカヴァーしている。
『ブラック・レイン』のオーディションのとき、監督のリドリー・スコットから好きなミュージシャンは?と訊かれ、優作はブライアン・フェリーとスティングの名を挙げた。共に世界に認められたミュージシャンであり、スコットは演技はもちろんだが、優作のこうしたセンスも気に入って採用したようだ。
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