大松本零士展
新宿の伊勢丹美術館で開催の、松本零士の美術展に行ってきた。
ワタシが行った日は、最終日ということもあってかかなり人が多かった。コーナーは松本零士の生い立ちを追うような流れになっていて、幼少時に書いた漫画やその後の作品にも影響を与えたと言われている映画作品の資料が展示。父親が軍人で戦闘機乗りだったことも、作風に強く影響したらしい。
コーナーは漫画家としてデビュー~アニメーション~現在と続いて行く。アニメコーナーになるとさすがに展示物も華やかになり、セル画やビデオ映像、宇宙戦艦のプラモデル、更にはアナライザーや森雪の実物大フィギュアまで展示。ヤマトの第一艦橋をそのまま再現したコーナーもある。
ワタシが中学から高校のときによく読んでいたのは、雑誌では少年ジャンプだが、作家別ということになると松本零士になるのだと思う(手塚作品を腰を据えて読むようになったのは、手塚治虫が亡くなってからだった)。当時のアニメ作品はほぼ観たし、単行本も結構買っていた。現在は文庫版や愛蔵版として再発されている作品も多く、ハーロックとエメラルダスと1000年女王は所有していた時期もあった。かつて戦場まんがシリーズとして刊行されていた作品も、現在は『ザ・コクピット』という作品で入手できるようなので、いずれ買うかもしれない。
今年、ダフト・パンクのPVという思いもかけない形で目にした松本作品。フランス人である彼らが松本作品の大ファンで、国境も世代もジャンルすらも超えてこうしたコラボレートが成立したのはとても素晴らしいと思うし、それを成し得たのも松本零士の普遍的な世界観があってこそのことだと思う。
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